ライセンスからみたOSSの商業出版の話。

 

本日このようなツイートをしまして、多くの反響ありがとうございます。いろいろなご意見いただきまして、参考にしたり、改めて調べなおしたりしたのですが、私は完全に思い違いをしていました。貢献やマナーの問題ではなく、どちらにしてもプロダクト元に許可とろうというだけの話でした。

 

 

こちらが一番参考になるなーと思いました。

 

ja.wordpress.org

 

OSSであること」自体は何のライセンスでもなく、例えばWordPressではGPLライセンスを採用しております。まぁ、他にもGNPなどありますが、「ソフトウェアの再利用や改変などの許可ライセンス」なわけです。ですので、GPL/GNPにはソフトウェア名やロゴなどは含まれていません。

ですので、WordPressは「GPLライセンスであることと、商標をとること」の両立をしておりまして、WordPressという商標を利用することには一定の制限がかかっております(商業出版も該当します)。つまり、OSSであること = その名前を自由に使っていいということではないんですね。PHPフレームワークのCodeIgniterもそうですし、商標とってるOSSもあって、ある程度コントロールしようとしているようです(WordPressの場合は商品名にWordPressという名前をつかうのには許可が必要)

 

追記:知人の「OSS名もロゴもソースコードじゃない」という発言がわかりやすかったです

 

で、そうである以上、「出版していいし許可求めないよ」と明記しているOSS以外は許可をとった方が無難です。貢献してるか、利益還元は、みたいな私が最初考えた話や、「広告になるからいいじゃん」は、どうせ連絡とるならOSS開発元と著者とで話すべき内容であって、第三者があーやこーやいう話ではなかったです。申し訳ございませんでした(何名かに指摘いただきました)

 

「あいつら日本では商標とってないから、勝手にプロダクト名使おうぜ!」「いやいや宣伝になるから他人のプロダクト名は勝手に使っていいじゃん」とかそういうのは置いとくとして、商業出版の書籍名に当該プロダクト名を採用する書籍を発行しようとしている著者は(まず断られないと思うので)連絡とってみてはいかがでしょうか。

それでは、また。

 

追記

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